デバイスのモダナイゼーションを行い、クラウドに移行します。Active Directory(AD)の移行や統合を計画している場合、Entra ID(旧Azure AD)に直接移行することで、モダナイゼーションの取り組みを加速し、クラウド100 %の環境にテクノロジーを統合することができます。
On Demand Migration(ODM)for Active Directoryは、再イメージングやプロファイルの再構築なしにWindows 10およびWindows 11デバイスをEntra IDに移行することでクラウドへの移行をサポートします。移行中もユーザは作業を続けることができるため、通常の営業時間中にEntra IDデバイスを安全に移行できます。
ODM for Active Directoryは、AD参加デバイス、ハイブリッドAD参加デバイス、および別のテナントからのEntra参加デバイスに対して、Entraデバイスの移行を実行できます。Entraデバイスの移行プロセス中にソーステナントからのハイブリッド・デバイス・エントリのクリーンアップを管理し、競合を防止して移行を成功させます。
ODM for Active Directoryは、既存のHybrid AD参加のWindows 10およびWindows 11デバイスを、同じハイブリッド環境内のEntra参加に変換し、クラウド100 %の環境への移行を完了することができます。
営業時間内でも営業時間外でも、お客様のスケジュールに合わせてEntraデバイスの移行を完了できます。エンドユーザは移行中も作業を続けることができ、コンピュータがリスタートし、Windows Helloの初期セットアップが完了するまでの間に短時間の中断が発生するだけです。ODM for Active Directoryは、移行の一環としてユーザプロファイルを更新し、再ログイン時にデスクトップとアプリケーションの外観が同じになるようにするため、影響を最小限に抑えて作業を継続することができます。
同じ環境でデバイスをEntra参加に変換する場合でも、別のテナントに移行する場合でも、ODM for Active DirectoryはAutopilotおよびIntuneと互換性があります。
ODM for Active Directoryは、Microsoftのバルクプロビジョニング機能をベースにEntraデバイスの移行を実行します。プロビジョニングパッケージをカスタマイズして、証明書のプロビジョニング、ワイヤレス接続の設定、アプリケーションのインストールと削除の実行など、移行設定を実施できます。ODM for Active Directoryでは、ビジネスニーズに合わせて、異なるプロビジョニングパッケージを異なるデバイスグループに割り当てることができます。
ODM for Active Directoryでカスタムアクションを作成し、デバイスやアプリケーション設定の複雑な構成変更を自動化することで、Entraデバイスの移行を強化することができます。ODMは、ファイル、フォルダ、レジストリ設定を更新する追加のスクリプトとコマンドを実行し、移行された各デバイスが新しい環境で期待通りに機能することを保証します。
ODM for Active Directoryは、ODM Directory Syncと連携し、Entraデバイスの移行に適用されるオブジェクトと権限のマッピングを識別します。ODM Directory Syncに完全にアクセスできるようになるため、ユーザアカウントやグループの移行を含む、その他のEntra移行タスクを自動化するための追加のワークフローを作成できます。