このシリーズでは、定番バックアップソフトウェアNetVault Backupのさまざまな機能や最新情報を紹介していきます。

> NetVault Backup 9.2リリースします!

みなさま、大変お待たせしました。

■DR4100 重複排除テクノロジーRDAとの連携

ディスクベース・バックアップを最適化するため、QUEST DR4100シリーズのOSTベースの重複排除テクノロジー”RDA(Rapid Data Access)”を使用することができるようになりました。
RDAではソース側での重複排除ができるので、これによりNVBUサーバやNVBUクライアントはユニークなデータのみをQUEST DR4100へ送信することが可能です。
RDAは、データ重複排除プロセスの一部をNVBUクライアント側で行うことで、
・バックアップ・パフォーマンスの向上、
・レプリケーション・コントロールの機能強化、
・シンプルな管理
といったメリットをお客様に提供します。

> DR4100側のNetVault専用機能拡張 ”RDA”

RDA(Rapid Data Access)は、DR4100シリーズとNetVault Backupの組み合わせで動作するOSTベースの重複排除テクノロジーです。
これまでもDR4100シリーズは、OSTでシマンテックのデータ保護製品と連携した重複排除機能を提供してきましたが、今回のRDAはNetVault Backup専用です。
DR4100側ソフトウェアも2.1にバージョンアップし、NetVault専用の機能拡張が行われています。

ポイント:DR4100側で、NetVault専用の RDSコンテナ を作成する機能が追加されています

RDAは、DR4100ソフトウェア2.1で動作します。
サポートサイトから、アップグレードファイルをフリーダウンロードし、管理画面上からアップグレードを行うことができます


1. 管理画面から、NetVault Backup用のRDS(Rapid Data Store)コンテナを作成します

2. RDAユーザ(backup_user)のパスワードをCLIで設定します

これで準備完了です。

> NetVault Backup 9.2側のDR4100RDA機能拡張

NetVault9.2側では、NVBUサーバ、NVBUクライアントのどちらにも、DR4100と接続するためのRDAプラグインが内蔵されています。
これにより、DR4100側でRDSコンテナを準備すれば、NVBU9.2サーバでそのコンテナを登録して、すぐに重複排除バックアップが可能になります。

1. NVBUコンソールのデバイス管理ウインドウの追加メニューで、QUEST RDAデバイスの追加を選択します


2. デバイスの追加ウインドウで、DR4100のコンテナ情報を登録します

ホスト DR4100のホスト名またはIPアドレス
ユーザ名 backup_user (固定)
パスワード RDAユーザに設定したパスワード
LSU RDSコンテナ名

 

3. デバイス管理にDR4100のコンテナが追加され、表示されます。これで、このNVBU9.2サーバと、NVBUサーバが管理しているNVBU9.2クライアントで、ソース側重複排除バックアップが利用可能になります。


デバイス管理では、DR4100のRDSコンテナは、「1つの箱」ストレージプールとして見えます。

前回までに解説してきたテープメディアの複雑なメディアローテーション管理から解放され、メディア交換計画を気にせずにがんがんバックアップしていくことができます。

 

> QUEST DR4100 RDAのQ&Aなど

■負荷が高いクライアントで、ソース側重複排除をしたくない場合には?

- Oracleなど負荷の高いアプリケーションを稼働している業務サーバで、ソース側重複排除をさせたくない場合には、DR4100の管理画面で変更可能です。

- 管理画面で、重複排除をさせたくないクライアントについて、クライアントモードをdedupeからpassthroughに変更すると、クライアントからDR4100に重複排除せずに直接バックアップが転送され、DR4100内でインライン重複排除を行って保存します。

■動作するDR4x00シリーズは?

- DR4000システム
- DR4100システム

※どちらも、ソフトウェアバージョン2.1にアップグレードが必要です

■動作するバックアップ対象OSは?

- Windows (x86-32/x86-64)
- Linux (x86 Hybrid)
- Linux (x86 Pure64)

■動作しないNetVaultオプションプラグインは?

- NDMP Plug-in、BMR Plug-in (VaultDR) はご使用いただけません。
これらのオプションを利用する場合は、DR4100のデフォルトのBackupコンテナにCIFS/NFSで NetVault VTLを作成するか、その他のVTLやテープ装置などを別途ご用意ください。

■RDAのバックアップパフォーマンスは?

- 海外の外部機関によるテストレポートがあり、それによれば
・8並行同時実行ジョブで、最大7.5TB/時
・最大92%の重複排除効果
という結果がえられたそうです(※)

(※)お客様のデータの特性や環境にも依存しますので、事前検証をお勧めします。

 

■RDAを利用するためのオプションライセンスと価格は?

- 営業までお問い合わせください。

 

以上、速報レポートでした。

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