このシリーズでは、定番バックアップソフトウェアNetVault Backupのさまざまな機能や最新情報を紹介していきます。

> NetVault プラグイン・オプションのバージョンについて

前回、NetVault本体(以下、NetVaultコア)のアップグレードとバージョン混在について紹介しました。
今回は、プラグイン・オプションのアップグレードについて紹介します。

NetVault Backupは、Oracleなどのデータベース・アプリケーション用オンラインバックアップオプションや、VMwareなど仮想化環境のゲストマシンのバックアップオプション、ディザスタ・リカバリオプション、NAS用NDMPオプション、暗号化オプションなど様々なNetVault プラグイン・オプションを用意しています

これらのプラグイン・オプションは、NetVaultコアのバージョンと1対1で対応しているわけではなく、それぞれ独立したバージョンを持っています。
各プラグイン・オプションの最新版はNetVaultコアと同時にリリースされることもあれば、アプリケーションの最新版に対応してNetVaultコアのバージョンに関わらずリリースされることもあります。

たとえば、先月にリリースしたNetVault Backup 9.2 と同じタイミングで、
 DB2 Plug-in 3.2、
 SharePoint Plug-in 1.2、
 Sybase Plug-in 3.1、
 SnapMirror to Tape Plug-in 7.6.116 
をリリースしています。

最近リリースされたプラグインのなかで
DB2 Plug-inを例にとると、
・DB2 Plug-in 3.2では、DB2の最新版10.5までに対応しました。
・NetVaultコアのバージョン8.5.1から9.2でご利用いただけます。(※)
・対応OSについてもAIX、HP-UX、Linux、Solaris、Windowsでご利用いただけます。

(※)どのプラグインがNetVaultコアのどのバージョンで利用できるか、どのOSで利用できるか、については、公開しているプラグイン対応リストで確認できます。

■Plug-in (APM / Plugin) 製品対応リスト

 対応リストのDB2 Plug-in抜粋

 

対応リストを見ると、DB2 Plug-inは、旧バージョン3.1も新バージョン3.2も、NetVaultコア8.5.1から9.2までに対応しているので、
NetVaultコアを9.2にアップグレードせずに9.1.1のまま、DB2 Plug-inだけ3.2にアップグレードすることもできますし、
NetVaultコアを9.2にアップグレードして、DB2 Plug-inは3.1のままにしておくこともできます。
もちろん、NetVaultコアもプラグイン・オプションも最新バージョンにアップグレードすることを推奨しますが、プラグインオプションのアップグレードについては、NetVaultコアのアップグレードとは同じタイミングである必要はないということです。 

■オプション・プラグインのアップグレード基本ルール

・プラグインのアップグレードは、基本的には上書きインストールになります(例外があります)
・例外として、旧バージョンをアンインストールしてから新バージョンをインストールする場合があります
・旧バージョンをアンインストールする場合など、
 アップグレード時に必要な作業があればリリースノートに記載されます。 

ということになります。

> DB2 Plug-inを最新バージョンにアップグレードしてみよう

それでは、具体的な操作を紹介します。

DB2サーバをバックアップ運用していると仮定して、既存環境(NVBU9.0.1サーバとNVBU9.0.1クライアント、DB2 Plug-in 3.1)で、DB2 Plug-inだけを最新の3.2にアップグレードします。(他のプラグインでも操作は同じです)

 

1. DB2 Plug-in3.2と一緒にリリースノートもダウンロードして、アップグレードの注意事項を確認します。
特に注意事項の記載が無ければ、上書きインストールで問題ありません。
 

2. プラグインのアップグレードはインストールと変わりありません。
クライアント管理で、DB2 Plug-inがインストールされているNVBUクライアントを右クリックし、ソフトウェアのインストールを選択します

3. ファイルを開くダイアログで、DB2 Plug-in3.2最新版ファイル(db2-3-2-2-17.npk)を選択します。

4.インストールされましたと表示されれば、DB2 Plug-inは正常にアップグレードされ、使用できるようになります。


 

なお、すべてのプラグイン・オプションを最新にアップグレードする必要はありませんので、
安定稼働している稼働中のクライアントはそのまま、新規導入するクライアントは最新で、という運用も問題ありません。

  

今回の例では、最近リリースされたDB2 Plug-inを取り上げましたが、他のプラグインでも考え方は基本的に同じです。
以下はOracle Plug-inの例になります

このように、NetVault Backupは、NetVaultコアも、プラグイン・オプションも、バージョン混在可能で、アップグレードはスケジュールに合わせて個別に行うことができ、柔軟に運用することができます。

 

 

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