デジタルビジネスの浸透により、ビジネスにおけるITシステム依存度は高くなる一方です。このような状況下ではデータロスがビジネスに致命的なダメージを与えることもあります。つまりデジタルビジネスにおいては、データ保護は最優先課題のひとつです。また万が一のシステムダウンに備えて、RTO・RPOは厳しく設定しなければいけません。今回は私たちの周りを取り巻くデジタルビジネスに関するデータ保護ソリューションを解説します。
デジタルビジネスとは何か
デジタルビジネスとは、すでにあるビジネスモデルとITを融合して、新たな価値を生み出すビジネスのことです。特に消費活動は、オフラインからオンラインへと大きく変化しているため、ビジネスにおいてデジタルチャンネルで収益を得ることが必須となりつつあります。
そのためデジタルビジネスとは既存のビジネスモデルをIT化するだけではなく、ビジネスモデルにデジタルを融合して、優位性が高く競争力もあるビジネスを構築することも意味します。
デジタルビジネスでは従来のIT環境と比べて、非常にシビアなデータ保護やシステム復旧の仕組みを取り入れなければいけません。
ビジネス活動のIT化とデータ保護
デジタルビジネスの多くは、顧客との接点、流通、購買活動などのビジネス活動の大半がデジタルで完結し、ITテクノロジーによってビジネスに、より大きな付加価値をもたらします。よってビジネス活動はIT活動そのものとなることから、私たちのビジネスにおけるITへの依存度はますます高まっていくと予想されます。
言い換えると、ビジネスにおけるデータの重要性はどんどん大きくなっていると言えます。よってこのような状況下において、データバックアップ（レプリケーション）、セキュリティなどのデータを保護するための仕組みは必須であり、現在のデータ保護環境と比べて、より強固な仕組みが必要となるはずです。
堅牢性が高いITシステムでなければ、万が一のシステム障害やデータ障害によってビジネスは致命的なダメージを受けてしまいます。
デジタルビジネスにおけるデータ保護の課題
データ保護の観点から考えると、自社内のサーバやクラウドを活用したデータ保護は非常に煩雑です。特に物理環境と仮想環境が混在した状態ではデータのバックアップ（レプリケーション）の仕組みを複数取り入れなければいけません。
ディザスタリカバリの観点から考えても、本番サイトと同じ環境を構築し運用するには膨大な費用がかかることは明らかです。またデータ量は次第に増えていくため、バックアップ用ストレージの容量がコストを圧迫することは間違いありません。
つまりデータ保護において、データ保護そのものの仕組みとコストの両面はデジタルビジネスが進む中で必ず直面する課題だと言えます。
デジタルビジネスに求められる厳しいRTO・RPO
RTOとは「システム障害が発生したときにどのくらいの時間でシステムを復旧させなければならないか」という数値目標（目標復旧時間）を指します。またRPOとはシステム障害が復旧したときに「どの時点のバックアップデータまで戻せるのか」という目標（目標復旧時点）です。
デジタルビジネスという、根幹がITで構成されているビジネスにおいて、RTO（目標復旧時間）は当然短く設定しなければいけませんし、RPO（目標復旧時点）もシステム復旧後のスムーズな通常稼働への移行を考えると、厳しい数字を設定せざるを得ません。
RTOを短くして出来る限り早くシステムを復旧させるためには、システム復旧が早いことを裏付ける仕組みを導入しなければいけませんし、厳しいRPO実現するには、システム復旧ポイントをきめ細かく設定する必要があります。
以上からデータ保護には、コスト、出来る限り短いシステム復旧時間（RTO）、システム復旧ポイント（RPO）の3つの課題があることが考えられます。
デジタルビジネスに最適なデータ保護ソリューション
それではコスト、RTO、RPOの課題をすべて解決する、弊社のソリューションをご紹介します。
Rapid Recovery
弊社のRapid Recoveryは物理環境、仮想環境、クラウドサービスなどの環境を意識せず、あらゆるデータ（システム、アプリケーション、データなど）をバックアップし、複数サイトのバックアップ状況の監視や管理を1つの管理コンソールで行えるため、管理コストを抑えられます。
またリカバリはとても容易かつ迅速に行えるため、ユーザへの影響を最小限にとどめる小さなRTOを実現します。
厳しいRPOにも対応しており、最短5分間隔でイメージベースのスナップショットを利用したシステム復旧ポイントを設定可能です。
QoreStor
弊社のQoreStorはバックアップにおけるコスト面の課題を解決するソリューションです。QoreStorは最新の重複排除テクノロジーをサポートしており、ストレージ容量は最大95%削減します。またきめ細かなバックアップやWAN環境を利用するバックアップに対応するため、必要となるネットワーク帯域を85%低減します。さらに1時間あたり20TBのデータ転送を可能としているため、バックアップウインドウも最小限にとどめられます。
またQoreStorは純粋なソフトウェアのため、今まで使用しているサーバで重複排除ストレージを構築することが可能です。バックアップソリューションのために、わざわざ他のサーバを用意する必要はありません。
NetVault
Rapid Recoveryが厳しいRPOに対応し、コスト面の課題やRTOの問題をQoreStorが解決しますが、ITシステムにおけるバックアップ管理も大きな課題です。システムごとに異なるバックアップソリューションが提供されていると、管理コストが増大します。弊社のNetVaultは多くのシステムに対応しているため、デジタルビジネスで必要とされるあらゆるバックアップ環境を統合し、お客様を煩雑なバックアップ管理から解放します。
まとめ
デジタルビジネスはITシステムへの依存度が高く、デジタルビジネスを展開していく上で、データ保護やバックアップ、厳しいRTOとRPOの設定は欠かせません。よってデータ保護やバックアップストレージ容量のコストや管理コストを抑えながら、デジタルビジネスに耐えうるRTOとRPOの設定に対応するソリューションが必要です。
弊社のバックアップ・リカバリソリューション（Rapid Recovery、QoreStor＋NetVault）は重複排除テクノロジーによってバックアップストレージ容量のコストを抑え、管理コンソールの統合により、バックアップ管理コストも抑えます。さらにデジタルビジネスに求められる厳しいRTOやRPOの実現にも大きく寄与するため、弊社のソリューションはデジタルビジネスを展開されるお客様に最も適しています。
