アップグレード手順についてはマニュアルに記載がありますが、Windows環境においてはSharePlex10.2.xよりも前のバージョンからSharePlex12.x以降へのアップグレードは、使用されている内部コンポーネントの大幅な刷新に影響を受け、実質的にアンインストールしたうえでの再インストールが必要となります。この記事では、実際に動作している環境でどのような手順でアップグレードすればよいのかを、実例を交えて解説していきます。
実際に動作を確認した環境は以下の通りです。OSがWindows Server 2022であるためSharePlex10.2.1を使用していますが、Windows Server 2019の場合にはSharePlex10.2を使用していたり、若干それよりも低いバージョンを使用されているユーザの方もいるかもしれませんが、基本的な手順は一緒ですので、参考になると思います
■デモ環境:ソース
- OS: Windows Server 2022
- DB: Oracle 19c 19.19 Standard Edition
- SharePlex: SharePlex10.2.1
- Hostname: win1
- SID: o19w1
- SharePlex管理用Oracleユーザ: splex
■デモ環境:ソース
- OS: Windows Server 2022
- DB: Oracle 19c 19.19 Standard Edition
- SharePlex: SharePlex10.2.1
- Hostname: win2
- SID: o19w2
- SharePlex管理用Oracleユーザ: splex
# tar xvf ./Quest_Red-Hat-Linux-SuSE-Oracle-Enterprise-Linux-4-5-and-Oracle-Linux-5-Exadata2-Oracle_762.tar
SharePlex-7.6.2-b59-oracle110-rh-40-amd64-m64.tpm