"Questでは、多種多様な78の事業所を1つのAzureプラットフォームに統合したことで業務が改善され、コストを削減でき、プラットフォーム管理の面でも市場展開までの時間の面でもアジリティを高めることができました。"
Quest Softwareは、企業がIT運用をシンプル化してIT管理にかける時間を削減し、イノベーションによりいっそう専念できるよう、30年以上にわたってサポートしてきました。 また、社内システムをMicrosoft Azureへ移行する一環として、お客様向けにさまざまなSaaS製品を開発しました。これによって、既存のお客様との結びつきが強くなり、成長を実現するさまざまな新しい方法を見いだし、新しいサービスの市場への導入スピードをこれまでより66パーセント速めることができるようになりました。
1987年以来、Quest Softwareは、グローバル経済を支える変化の絶えない数々のテクノロジーにあらゆる規模の企業が対応できるようサポートしてきました。 Questは世界100ヶ国の13万社を超える企業にソフトウェア、ソリューション、サービスを提供する10億ドル規模のテクノロジー企業であり、過去16年間、Microsoft Partner Networkのメンバーの中でトップクラスに入っています。 また、その30年強の歴史を通じて、インターネットが登場してからの主な技術変化すべてに関わってきました。
「私たちは長い年数をかけて大きく成長してきました」と話すのは、Questのオペレーション・サービス・シニア・マネージャを務めるThomas Wismerです。 そして、その成長の大部分は、多くの大企業と同様に買収によって実現したものです。 数年前、Questは世界各国に78の事業所を置いており、それぞれの事業所にオンプレミスのインフラストラクチャが独自にあてがわれていました。 Microsoft Azureなどのクラウドベースのインフラストラクチャソリューションが登場したときは、お客様向けの製品だけでなくQuest自身のインフラストラクチャも変えて、クラウドコンピューティングのメリットを最大限活用できるチャンスだと思いました。」
また、Wismerはこう述べています。「私たちはAzureに移行し、多種多様な事業所を世界共通の1つのハブに統合させました。 移行の効果は絶大で、 運用面では、セキュリティ機能のしっかりしたインフラストラクチャを複数の事業所すべてで調達、導入、管理する必要がなくなりましたし、プラットフォームの管理についてもこれまでよりはるかに迅速に対応できるようになりました。」
Questがクラウド移行で非常に重視したのが社内業務です。 「私たちが従来販売してきた製品を見てみると、どれもオンプレミスのソフトウェアとして機能するように作られています」と話すのは、Questのプラットフォーム管理部門担当プレジデントを務めるMichael Tweddleです。 「最新のサービスを開発するにあたり私たちが選んだのは、Microsoftのサービスと非常に似たやり方でした。つまり、ハイブリッドやクラウド専用のインフラストラクチャにお客様がご自身で移行する際に役立つような、クラウドベースのサービスを実現することです。」
Questは、SaaS製品である Quest On Demandの基盤にAzureを使用することにしたため、Azureの新しい機能がリリースされた場合にはそれを迅速に導入することができました。 「Microsoftが構築し、Azureでリリースされているテクノロジーを活用することで、Quest単独で行うときよりも市場展開のスピードが速まっています。 Azureサービスを取り入れてからの過去3年間で、新しい機能の市場への導入スピードをこれまでより平均66パーセント速めることができています」とTweddleは話します。
AzureをホストとしたQuest On Demandプラットフォームは、移行、監査、リカバリ、グループ管理、そしてライセンス管理用のモジュールを備えています。 複数のAzureリソースを使用することで、搭載と設定が簡単になり、役割ベースのアクセス機能とシングルサインオン機能を用いた複数のテナント管理のほか、柔軟なライセンス付与、自動アップデート、機能の追加、セキュリティのアップグレードを行うことができます。
北米、欧州、アジアにまたがるDevOpsチームが世界中どこでも安心してサポートを受けられるようにするため、Questは、オーストラリア、カナダ、欧州、英国、および米国の複数のAzureリージョンにわたって、Quest On Demandの本番環境とディザスタリカバリ環境を導入しました。現在は、Azure App Serviceを使用して、Azure Functionsの複数のマイクロサービスをホストしています。 これらのマイクロサービスは、新しいテナントの登録などのユーザ機能に加え、その他のマイクロサービスとの通信、またはNoSQLデータベースを扱うAzure Cosmos DBサービスなどのその他のAzureプラットフォームリソースとの通信といったアプリケーション機能にも対応しています。
Questでは、Quest On DemandのマイクロサービスのAPIゲートウェイとして主にAzure API Managementを使用しています。これらのマイクロサービスは、Azure Functionsを使用してマイクロサービス全体にわたってアクセス、トラフィック、セキュリティの制御ポリシーを適用するためのビジネスロジックを構築します。 API Managementを使用して、DevOpsチーム向けにAPIドキュメントを、各クライアント向けに別々のサブスクリプションを発行し、 API Managementカスタムドメインを使用することで、パブリック・エンド・ポイントを分離し、必要に応じて別の環境や別の場所にAPI Managementのインスタンスを再度導入することができます。
Quest on Demandをご利用のお客様はこれらのAzureリソースを使用して、新しいサーバを設定せずに、Azure Active Directory(Azure AD)のアカウント、Exchange Onlineのメールボックス、およびSharePoint Onlineのサイトをテナントからテナントへ移行することができます。 また、移行後については、Azure ADのアカウントが誤ってまたは意図的に削除された場合でも、迅速に復元することができます。利用を中断する必要はありませんし、多要素認証などの重要な設定が失われることもありません。 On Demand Recoveryは、オンプレミスのActive DirectoryリカバリソリューションおよびAzure Active Directory Connectと連携して、ユーザのクラウド専用の属性と許可すべてを復元することができます。 また、Questでは、Microsoft Graphを活用してAzure ADとMicrosoft 365のハイブリッド監査も実現しています。 Microsoft GraphをQuest Change Auditorと一緒に使用すれば、Microsoftクラウドとオンプレミスのワークロードに対する重要な変更を1つのインターフェイスで確認することができます。
「お客様のクラウド移行を円滑にしてきたのと同じように、私たちも現在同じ方法で社内のクラウド移行を行っています」とTweddleは話します。 「Azure Active DirectoryやExchange、OneDrive、SharePoint、そして一番最近ではTeamsといったソリューションは、どれもQuestのプラットフォームに欠かせないものです。 しかも、このようにAzureとMicrosoft 365を自社でよく利用するようになってからというもの、お客様がこれらの製品をどう使いたいのだろうか、ということがよく分かるようになりました。」
もっとアジャイルな在宅勤務戦略を推し進めるため、Questでは、ユニファイドコミュニケーションとコラボレーションプラットフォームの点からMicrosoft Teamsを採用しました。Microsoft Teamsは、仕事で頻繁に使われるチャット機能、ビデオミーティング機能、ファイルストレージ機能、アプリケーション統合機能を兼ね備えています。 「私たちがTeamsを使って社内の在宅勤務者をサポートしてきたことが、結果として、信頼性がある導入事例、そしてお客様が直面している状況に当てはまる導入事例を作り上げることになりました」と話すのは、QuestのMicrosoftプラットフォーム管理部門担当マーケティング・シニア・ディレクターを務めるSteven Phillipsです。 「Teamsでのリアルタイムなコラボレーションを通して、今重要となるソリューションを市場に投入してきました。」
現在Questでは、社員の予定が空いているときには、Teamsを使用して即席のミーティングを必ず1日に数回開催しています。目的は、お客様のニーズの変化に注目し、カスタマーソリューションの早期実現を促進することです。 「私は現在Teamsを使ってミーティングに参加しており、これが関係を構築する場になっています」と話すのは、Questのアライアンスディレクターを務めるLeigh Annです。 「人々が楽しんでいる背景を理解したり、コンテンツを生で共有したり、お客様を含むあらゆる人と実際に顔を合わせたりすることは、お互いを支え、共に価値を作り上げることに役立ってきました。」
お客様のクラウド移行のサポートであっても、企業のTeamsの設定と使用開始のサポートであっても、Questのプロフェッショナルたちは、市場の変わり続けるニーズに対応できるよう、Microsoftのテクノロジーを自分自身も一貫して使用しています。 「Azureを導入して以来、顧客基盤が拡大してきており、既存のお客様を逃さずに多くの新しい企業をサポートすることもできています。 この方法を導入することで、これまでの既存のお客様との関係を強化することが可能になりました」とTweddleは話します。
Questのロードマップで次のイノベーションとして注目しているのは、AIと機械学習です。 「異常な振る舞いや、社内や社外で脅威となりそうなものを見つけるため、変更追跡中に収集するデータにAIを導入してほしいということをよく言われます」とTweddleは話します。 「私たちは、あるソリューションに関してMicrosoftと共同で作業を行っています。そのソリューションがあれば、Azure Advanced Threat Protectionを使用して当社のお客様に新たなセキュリティレイヤを提供するサービスを開発することができます。」
このようなAIワークロードへの移行はQuestの新たな成長手段とも言えるもので、既に優れた実績を残しているQuest On Demandプラットフォームをさらに強化することになるでしょう。 Quest On Demandをご利用いただいているお客様は1,500社を超えており、企業の大半にとっては、今後Azureとクラウドをベースとした生産能力がますます一般化していくものとQuestは考えています。
「多種多様な78の事業所を1つのAzureプラットフォームに統合したことで業務が改善され、コストを削減でき、プラットフォーム管理の面でも市場展開までの時間の面でもアジリティを高めることができました」とWismerは話します。 「せめてお客様には、クラウドに移行すればこれと同じようなメリットがあるということを実感していただければと思います。このメリットの他にも、お客様が生産性を高め、高度なセキュリティを確保し、コラボレーションを実現できるよう、私たちは日々懸命に働いています。これらを実現できれば、現在ならではの問題に誰もが対処できるようになるでしょう。」 Twitter、Facebook、YouTube、LinkedInでQuestの詳細をご確認ください。
「Microsoftが構築し、Azureでリリースされているテクノロジーを活用することで、Quest単独で行うときよりも市場展開のスピードが速まっています。 Azureサービスを取り入れてからの過去3年間で、新しい機能の市場への導入スピードをこれまでより平均66パーセント速めることができています。」.
「Azureを導入して以来、顧客基盤が拡大してきており、既存のお客様を逃さずに多くの新しい企業をサポートすることもできています。 この方法を導入することで、これまでの既存のお客様との関係を強化することが可能になりました。」