現在リリースされているSharePlex12.0のWindows版について、特に2つの注意点がありますので、ご案内させていただきます。

  • Windows Serverがドメイン環境で使用されている際に、SharePlexをDomain Adminの権限にて導入する場合の注意点

    SharePlex12.0のWindows版について、Domain Adminの権限で導入した場合に、インストール後に実施が必要なsp_securityの実行について問題が確認されています。問題を解消するには、専用のパッチが適用されたバイナリが必要です。なお、Local administrator権限にて動作させる場合には、パッチは不要です。本事象については、US時間の2025/3/9に更新されたリリースノートに、SPO-25030というIssue IDにてKnown Issues in this Releaseの項目に掲載されています。

    パッチが適用されたバイナリの入手方法は以下の通りです。

    1. 保守契約がある既存ユーザ様

    既存ユーザ様の場合には、パッチ適用状況を管理するために、SharePlexパートナー様経由(Questに対する直接のご依頼は実施いただけません)でサポートリクエストにて申請いただく必要があります。SharePlex12.0のSPO-25030のパッチが適用されたバイナリを希望との申請をお願いします。

    2. SharePlexのサポート対応を実施するサポートパートナー様

    パートナー様内部で検証対応等を実施する場合には、同じくパートナー様アカウントを指定した形でのリクエストを、サポートリクエストしてください。

    3. 評価版ユーザ様

    評価版ユーザ様の場合には、詳細な環境確認を実施させていただいた上で、Questが直接バイナリを送付させていただきます。ご提供については一定の条件があり、詳細なご確認にご協力いただく必要があります。

  • Windows Server 2019上でOracle 19cを使用する場合の注意点

    SharePlex12.0では内部コンポーネントとしてCygwinが使用されています。Oracle 19cの不具合として、このCygwinコンポーネントに関連したOracle bugが確認されています。そのため、正常に動作させるには19.6以上での動作が必要になるため、ご注意ください。OTNバイナリそのままでは動作しません。もし、19.3で動作させたい場合には、OracleのパラメータであるCLIENT_STATISTICS_LEVELをオフにすることでも動作します。

    Windows Server 2022上で稼働させるには、Oracle 19.13以上が必要とされていることから、本事象は発生しません。

    なお、Oracle Bugの詳細については、29865658という番号にてOracleのサポートサイトにてご確認ください。本件については、SharePlexのリリースノートにも、Third-party known issuesとして、29865658という番号にて掲載されています。
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