Quest Software アイデンティティセキュリティおよびモダナイゼーション製品に AI 搭載機能を追加 — Microsoft アライアンスをさらに強化
2025年11月18日
グローバルなデータ管理、サイバーセキュリティ、プラットフォームモダナイゼーションのリーダーである Quest Software は、本日、Microsoft Ignite 2025 において、自社の製品群である Security Guardian と On Demand Migration に新たな AI 対応機能を追加したことを発表しました。これらの革新的な機能により、顧客およびパートナーのセキュリティ体制を強化し、クラウド対応/モダナイゼーションを加速、Microsoft 環境におけるアイデンティティのモダン化を支援します。
背景と狙い
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Quest は 25年以上にわたり Microsoft と密接に協業し、これまでに 6 回 “Microsoft Partner of the Year” を受賞してきました。
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AI時代における Microsoft の優先事項に対応すべく、信頼性の高いセキュリティ、モダナイゼーション、アイデンティティ管理を通じて、お客様が大規模かつ責任ある AI を安全に導入・運用できるようサポートします。
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顧客は Microsoft Azure Marketplace を通じて、Security Guardian や On Demand Migration ソリューションにアクセス可能です。
新機能の概要
• AI搭載のアイデンティティセキュリティ(Security Guardian 側)
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Security Guardian は、ハイブリッド環境(オンプレ/クラウド)での Active Directory と Entra ID のセキュリティおよび監査プラットフォームです。今回のリリースで、AIによるセキュリティ アセスメントのサマリー生成機能が加わりました。これにより、組織は脅威の発見、重大リスクの可視化、修復優先度の特定などを“ワンページのエグゼクティブ要約”として瞬時に生成でき、レポートや予算確保のための説明が容易になります。
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また、Microsoft Security Copilot 向けの Security Guardian Agent が Microsoft Security Store で利用可能になり、Microsoft Sentinel や Microsoft Defender for Identity との統合で、クロスプラットフォームの可視性と脅威インテリジェンスを提供します。これにより、攻撃の検出から対応までのサイクルを迅速化し、セキュリティチームは最も差し迫った脅威に優先対応できます。
• AI対応のモダナイゼーション/移行機能(On Demand Migration 側)
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クラウドへの移行やモダナイゼーションに加え、今回新しく発表された「Identity Modernization Suites」は、移行、セキュリティ、監査、バックアップ/リカバリを一体にした Microsoft アイデンティティ向けエンドツーエンド プラットフォームを提供します。これにより、レガシーなオンプレ環境からクラウドネイティブ環境への移行を、リスクを抑えながら実行できます。
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さらに、erwin Data Management Platform に対して、ジェネレーティブ AI(GenAI)機能を導入。ハイブリッド・マルチクラウド環境にまたがるデータを一元的にモデリング、管理、ガバナンスし、AI活用に耐えうる信頼性の高いデータ基盤を高速で構築できるようになります。これにより、データ管理担当者からデータアーキテクトまで、あらゆる役割で「信頼できるデータ製品」の生成が従来より最大 54% 高速になる、とのことです。
クエストの狙いと価値
Quest Softwareの CPO(最高プロダクト責任者)である Heath Thompson 氏は、「我々はスピードをもってお客様の AI レディネスを支援している。AI対応の製品群により、お客様が AI を利用する上での障壁を乗り越える手助けをする」と述べています。
この AI搭載機能強化により、企業や公共機関は、アイデンティティ管理、セキュリティ、データ管理、モダナイゼーションを一貫して扱える “AI対応の安全かつ信頼性の高いプラットフォーム” を手にできるようになります。これにより、AI導入を加速させながら、セキュリティ・コンプライアンス・運用効率のバランスを取った展開が可能になります。