前提:「SMAサーバの構成」、「管理コンソールへのアクセス」が終了していること。
KACE SMAの全機能を使用する場合、管理対象のクライアントへSMAのエージェントをインストールする必要があります。エージェントのインストールは以下の方法があります。
- SMAサーバより対象のIPアドレス範囲を指定してPushインストールを行う
- ADが利用可能な場合はGPOで配布する
- 管理対象PC上でインストーラを実行する
実際の導入の際には、ADが利用できる場合は2のGPOによるインストールを実行いただくケースが大半です。1のSMAサーバからのPushインストールは、Windowsファイアーウォールの無効化、UACの無効化などクライアント側の要件が厳しいため、実際にご利用いただいているお客様は2に比べると少数となります。
ADが使用できない場合や、台数が少なくて手動インストールで対応できる場合、評価で限定的な台数で使用する場合などは、3の手動インストールを利用する場合もあります。
ここでは、3の手動インストールの方法を説明します。2のADによる方法については、サポートサイトの以下の情報をご参照ください。(ログインが必要になります)
GPO Provisioning Toolを使用したエージェント展開
エージェントの手動インストール方法
エージェントの手動展開には、インストーラを直接起動して対話方式でインストールを行う方法と、コマンドを実行して行う方法があります。
インストーラを直接起動する場合は、まずSMAサーバ上からエージェントインストーラを取得します。
¥¥(SMAサーバ名またはIPアドレス)¥client¥agant_provisioning
このフォルダにWindows, Mac, Linux用のインストーラがあります。以下ではWindowsの例について記述します。
Windows用のインストーラはmsi形式で提供されています。このインストーラを起動すると対話式でエージェントのインストールを行う事ができます。
インストール中に指定する情報は、SMAのサーバ名ですが、必ずFQDN形式のWeb Server Nameを入力してください。
インストール終了後はPCの再起動は不要です。
エージェントインストールをコマンドで実行する場合は、例えば以下のようなコマンドを実行します。
このコマンドでは、SMAサーバ名をパラメータで指定し、合わせてサイレントインストールのオプションを設定することにより、SMAサーバ名の入力無しでインストールを行うことができます。
msiexec /qn /i ampagent-8.0.152-x86 HOST=(SMAサーバのFQDN) (バージョンによりインストーラの名称は異なります)