SMAでは管理対象のPCやダウンロードしたパッチなどの管理要素のグループを作成する機能として「ラベル」を用意しています。
ラベルは、ソフトウェア配布やパッチ適用などの際に、その対象を指定するために使用されるケースが多く、SMAでの管理を行うにあったて非常に重要な機能です。
また、このラベル機能を使用することにより、パッチ適用などのタスクを自動化することができます。
ここでは、SMAが提供する動的グルーピング機能である「Smartラベル」について説明します。(静的グルーピングである固定ラベルも使用可能ですが、ここではSmartラベルのみ説明します)
Smartラベルの作成
Smartラベルは、インベントリ管理を行っているデバイスや、SMAで管理可能なパッチに対して設定することができます。
- デバイスSmartラベルの作成例
「インベントリ」→「デバイス」で表示される画面内の「Smart Label」をクリックします。表示されるのSmart Label設定画面で、グルーピングの条件やラベル名を設定します。
グルーピング条件はSMAが収集しているインベントリ情報および定義した資産情報を対象に設定することができます。「行の追加」をクリックすることで必要な数の条件を設定することができます。「テスト」をクリックすると、指定した条件に合致するデバイスが表示されますので、表示内容を確認して設定が終了したら保存します。 - パッチSmartラベルの作成例
「セキュリティ」→「パッチ管理」→「カタログ」で表示される画面内の「Smart Label」をクリックします。デバイスSmartラベルと同様に必要な条件を設定します。ここでは例としてAdobe Reader用パッチSmartラベル「PSL_Latest_APSBAdobeReader11」の設定内容を示します。
これらの設定を行うことにより、指定した条件を満たすデバイスやパッチに自動的にラベルが付与されます。
この機能により、指定した条件を満たすグループが、最新の情報に基づいて自動で生成されます。
弊社では、ご購入後のお客様がアクセス可能な弊社サポートサイトで、パッチラベルの作成例をご案内しています。(サインインが必要です)
パッチラベル作成例
パッチカタログからセキュリティ更新パッチを絞り込む
Smartラベルの使用
Smartラベルは、様々な場所で使用されます。例えばソフトウェア配布時の対象の指定、パッチ管理におけるパッチ適用対象PC、および適用するパッチの指定などに使用します。SmartラベルはSMAが最新の情報に基づいて自動的に付与しますので、条件さえ決めておけばインベントリデータのサーバへの登録時や最新パッチカタログのダウンロード時に適切なグループが自動で生成されることになります。
例えば、ソフトウェア配布やパッチ適用などの宛先の指定方法として、SMAでは全デバイス/特定のデバイスを個別指定/ラベル指定の3つの方法がありますが、多くの場合は設定したSmartラベルを指定します。
パッチ管理では、宛先指定に加えて、検出・適用するパッチのグループ指定にも使用されます。
また、管理コンソール上のデバイスリストやパッチリストの表示を切り替える際にも使用します。
管理コンソールで「表示方法」→「ラベル」から表示するラベルを選択します。