現在、IT部門が管理するデータの容量は日に日に急激に増え、ストレージの無駄を見つけ省くためのストレージ統合や、ストレージの追加・拡張作業が日々進められています。そのような中で、これまでデータの重複を除外を行う技術があっても、限られた予算の中では手の届かないものでした。Ocarina Networksの買収により取得した圧縮機能および重複除外技術を統合した、DR4000を発表いたしました。
バックアップとリプリケーションで、この重複除外・圧縮技術を利用するメリットを2点ご紹介します。
この重複除外・圧縮技術を搭載したDR4000の6つの特徴をご紹介します。
可変長ブロック単位の重複除外
ファイル単位や固定長ブロック単位と比較して、可変長ブロック単位の重複除外はデータパターンを見ながらデータストリームをブロックに切り分けるため、ファイルが一致しなくても、またファイル内のデータ挿入にズレがあっても、ブロックを切り分ける単位を可変長で切り出すため非常に効率的な重複除外が行えます。
ターゲットベースの重複除外
データはターゲットであるDR4000で重複除外します。ホストサーバーやバックアップサーバーからオフロードされ、集中的に重複除外と圧縮プロセスを行えるためパフォーマンスを効率的に利用する他、複数のバックアップソフトウェアから重複除外プールとして利用する事が可能です。
インライン型重複除外
重複除外には、インライン(リアルタイム処理)方式かポストプロセス(後処理)方式があります。ポストプロセスはデータが重複かどうかに関わらず一旦格納し、アクセスが減ったタイミングで適用するといった利用に対して、インライン型はデータが書き込まれる前に重複判定を行い、重複データは書き込みません。その為、インライン型はディスク容量の削減に繋がる他、リプリケーションを早く開始する事も可能です。
ハードウェアとソフトウェア両面のデータ保護
NVRAM(不揮発性RAM)搭載や表面スキャン、ホットスペア付きのRAID6の搭載をしています。また、ソフトウェア側では取り込み直後にデータとメタデータの破損をチェックしたり(迅速な書き込み検査)、既存のデータを定期的に読みデータの整合性検証(継続的なデータ検証)を行います。
利用し易いリプリケーション機能
リプリケーションや災害復旧に最適なバックアップストレージとして、追加費用が必要なく標準でリプリケーション機能を提供しています。コンテナ毎に構成するため、筐体間の相互リプリケーション(非同期)が可能で、さらにWANの状況を見て制御を掛けたり停止したりすることが可能です。
容易な操作性
非常に高度な重複除外・圧縮機能を搭載していても、直感的にストレージの容量を確認し、リプリケーションの操作が行えなければ価値がありません。DR4000は容易な操作性のWebコンソールから操作が行え、特別な知識を必要とすることなく運用することが可能です。
操作画面サンプル
バックアップのバックアップ・ウィンドウやリストアに掛かる時間を短縮したい、リプリケーションに時間が掛かる、災害復旧のRPO(Recovery Point Objective)を良くしたいなどといったお悩みをお持ちのお客様は、このDR4000を一度ご検討いただければと思います。また、バックアップのより長い保持期間とより多くのリカバリポイントを取りたいといったご要望にも、インライン重複除外技術および圧縮エンジンを備えたDR 4000は最適です。是非、ご検討ください。