>> はじめに |
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前回までにひと通りの動作を確認してきましたので、今月からは応用の使用方法として、リカバリ・カタログの使用とFRAへのバックアップについてご説明します。
>> RMANリポジトリとリカバリ・カタログ |
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RMANリポジトリとリカバリ・カタログに関する説明は、以前、2005年6月号のLinux編でご紹介しているので、詳しくは割愛しますが、WindowsのOracle 11g環境でもまったく同じように作成することが可能です。
2005年6月号
- RMANリポジトリとは?
- リカバリ・カタログとは?
はじめに、リカバリ・カタログ格納用の表領域を作成します。
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次に、それを管理するためのユーザを作成し、権限を与えます。
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最後に、作成したユーザでリカバリ・カタログを作成し、データベースを登録します。
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>> Oracle APMへのリカバリ・カタログの指定 |
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Oracle APMは、デフォルトではリカバリ・カタログを使用しない設定になっているため、既にデータベースが登録されている場合は、編集を行う必要があります。"RMANの詳細" タブで、"RMANベースのバックアップ用カタログを使用" にチェックを入れて、該当するネットサービス名やユーザおよびパスワードを入力してください。リカバリ・カタログは、本来は、バックアップ対象とは異なるマシン上に作成するのが推奨されています。異なるマシンをネットサービス名を使用して指定する場合、正しくリスナー等の設定が行われていないと動作しないので注意が必要です。
一度、リカバリ・カタログの設定をしてしまえば、それ以降のバックアップジョブはすべてリカバリ・カタログを使用しての動作になります。
バックアップ実行時のログの中にも、リカバリ・カタログ・データベースに接続していることが表示されるので、確認が可能です。
リストア時は、リストアジョブを開き、リストアオプションの中のリカバリ・カタログ・タブを確認すると、デフォルトでカタログの使用にチェックが入っています。バックアップ時とカタログのパスワードが変更になっている場合などは、再度パスワードを入力します。
>> FRA (Flash Recovery Area) へのバックアップ |
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Oracle APMでは、バックアップの格納先としてテープ (NetVault Backupで管理される物理テープ、もしくは仮想テープ・ライブラリ)がデフォルトになっていますが、バックアップ・オプションを変更することで、Oracleが管理するディスク領域へのバックアップが可能です。
通常通りにバックアップ対象を指定して、バックアップ・オプションのところで格納先を変更します。
バックアップ終了後に、実際のFRAのディレクトリを参照してみると、BACKUPSETとしてバックアップ・ファイルが格納されていることが確認できます。
リストアについては、バックアップ同様にNetVault BackupのGUIから操作が可能です。もちろん、Oracleの持つOracle Enterprise ManagerからもFRAへのバックアップは可能ですが、NetVault BackupのGUIを使用すると、テープへのバックアップとディスクへのバックアップをOracle APMで一元管理できるというメリットがあります。
>> 次回は・・・ |
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次回は応用編として、もう少し違う視点からOracle APMの使い方を見ていきます。