NetVault BackupのNDMP Plug-inの設定時のNDMPバックアップオプションの各項目について説明します。
① 実⾏するバックアップのタイプを選択します。フルバックアップの場合、0を⼊⼒または選択します。増分バックアップの場合、以前のダンプレベルに基づいて、1〜9の任意のレベルを⼊⼒または選択します。
②「/etc/dumpdates」ファイルは、バックアップ名、バックアップレベル、スナップショット時間など、バックアップの記録を保持します。バックアップ計画に増分バックアップが含まれる場合は、このチェックボックスをデフォルトであるオンのままにします。このファイルの情報は、増分バックアップの対象データを決定するために使⽤されます。
③ 選択したファイルに関連付けられているACLをバックアップするには、このチェックボックスをデフォルトであるオンのままにします。
④ 復元中にDirect Access Restore(DAR)を使⽤するには、このチェックボックスをデフォルトであるオンのままにします。DARを使⽤すると、テープの正確な位置決めが可能になり、個々のファイルまたは少数のファイルセットをより迅速に復元できます。
チェックボックスをオフにしてDARを使⽤しない場合、バックアップセーブセットはファイルを復元するためにテープを順番に読み込みます。DARはData ONTAP 6.x以降で利用可能です。
⑤ このオプションを使⽤すると、個々のファイルおよびディレクトリ単位で復元することができます。チェックボックスをオフにしてこのオプションを使用しない場合、個々のファイルまたはディレクトリ単位で復元できません。ボリューム単位での復元になります。
チェックボックスをデフォルトであるオンのままにしておくことをお勧めします。
⑥ ディレクトリおよびファイル名前を変換し、設定したロケールに基づいてNetVault Backup WebUIで正しく表⽰するには、このチェックボックスを選択します。
この機能は、ファイラーがUTF-8エンコードをサポートしている場合にのみ使⽤できます。
この機能を使⽤するには、次の⼿順を実⾏します。
- ファイラーでUTF-8変換を有効にします。
- 各対象ボリュームで適切な言語タイプを設定します。
- NDMPサーバー追加時のフォーム、または、「サーバーの編集」フォームで、[UTF-8変換を使⽤する] オプションを選択します。
詳細については、『Quest NetVault Backup Plug-in for NDMP User's Guide』を参照してください。 - [UTF-8変換のコードページ]オプションを設定します。詳細については、『Quest NetVault Backup Plug-in for NDMP User's Guide』を参照してください。
なお、ファイラーのボリューム言語が 「x.UTF-8」 であれば、このチェックボックスを選択する必要はありません。詳細は以下を参照ください。
https://support.quest.com/ja-jp/netvault-backup/kb/313072/
⑦ バックアップから除外するファイルとディレクトリを指定します。スラッシュ(「/」)で始まるファイルのフルパスを⼊⼒します。フルパスで指定されていない場合、プラグインはエントリに⼀致するすべてのアイテムを除外します。複数のアイテムを区切るには「、」コンマを使⽤します。
ファイルごとに最⼤2つのワイルドカード⽂字を使⽤できます。ワイルドカード⽂字は、ファイル名の最初または最後の場所でのみ使⽤できます。たとえば、Exclude に「/dir1/tmp*、*.o」と⼊⼒すると、プラグインは次のアイテムを除外します。
- ディレクトリ/dir1 以下の⽂字「tmp」で始まるファイルとディレクトリ。
- 拡張⼦が「.o」のすべてのファイルとディレクトリ。
ファイル名は、NFS共有では大文字と小文字が区別され、CIFS共有では大文字と小文字が区別されません。
⑧ NetApp環境のダンプレベルの範囲は0〜31です。環境のデータが、定期的に追加ものが中心の場合や、長期保管の対象で削除されないファイルが多数含まれている場合に、ダンプレベル31を超えてもフルバックアップを⽣成せずに増分バックアップを継続ようにするには、このオプションを選択します。
この機能を使⽤するには、チェックボックスをオンにしてから次の操作を⾏います。
⑨ 最初の完全バックアップ後に増分バックアップのみを生成するには、[増分バックアップの数]リストで0を選択します。ダンプレベル31を超えて定期的にフルバックアップを生成する場合は、[増分バックアップの数]リストにフルバックアップを生成するまでの増分バックアップの回数を指定します。
⑩ [ 次のバックアップ]の次のリストから、実⾏するバックアップのタイプを選択します。
- Incremental from previous backup(増分バックアップ:前回のバックアップからの変更分)
- Differential(差分バックアップ:前回のフルバックアップからの変更分)
⑪ [差分のダンプ⽇]フィールドは、最後にバックアップを生成した⽇付が設定されます。
⑫ 同時に実⾏できるジョブの数を⼊⼒または選択します。デフォルト値はゼロです。デフォルト設定では、すべてのジョブが並⾏して実⾏され、ドライブの可⽤性、ネットワーク帯域幅、およびその他のリソースによって制限されます。必要な結果を得るには、各ジョブに同じ値を設定します。
⑬ プラグインは、バックアップに含まれるボリュームごとに個別のサブジョブを作成します。このチェックボックスが選択されていない場合、すべてのサブジョブがジョブステータスページにリストされます。この表⽰は、親ジョブの詳細を表⽰しようとしたときに混乱を招く可能性があります。親ジョブのエントリを1つにするには、このチェックボックスをオンのままにします。
⑭ チェックポイント再起動を有効にするには、このチェックボックスをオンにします。
⑮ このオプションは、2つのチェックポイント間でメディアに書き込まれるデータの量を指定します。1〜30000 GBの任意の値に設定できます。デフォルト値はゼロ(0)で、チェックポイントはメディアの終端に設定されます。
⑯ プラグインがバックアップの再開を試⾏する回数を⼊⼒または選択します。1〜100の任意の値に設定できます。デフォルト値はゼロ(0)で、プラグインはバックアップを無限に再開しようとし続けます。
⑰ 2回の再試⾏の間隔を指定します。1〜1440分の任意の値に設定できます。デフォルト値はゼロ(0)で、プラグインは失敗するとすぐにバックアップを再開しようとします。
⑱ 任意のセット名を入力します。
※ ⑧~⑪については、Plugin for NDMP 12.2で追加された項目です。
作成:2020年2月
画面イメージ:NetVault Backup Plugin for NDMP 12.2