NetVault製品情報FAQ | |||||
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バックアップ用テープ・デバイスとして、サーバ内蔵タイプ等のシングル・ドライブを使用する場合とオートローダやライブラリを使用する場合には、バックアップ運用という観点からから見た場合に違いが出てきます。ここではDDS4ドライブを例にとり、それぞれの場合のバックアップ運用を考えてみたいと思います。 |
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まず、テープの書込み領域を下記のように表すことにします。 |
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シングルドライブでバックアップ運用をする場合: |
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ここに20GBの書込み可能な未使用領域があります。 | |||||
15GBのデータをバックアップすると下記のようになります。 | |||||
テープを新しく交換すればバックアップが可能になりますが、運用に際し人手を介してテープ交換をする必要があります。 | |||||
上書きで運用する場合でも下記のように書込み前に再使用可能な状態にする必要があります。 | |||||
万が一、バックアップの最中にシステム障害があった場合、下記のように完全なバックアップ・データが、システムディスクの中にも、バックアップテープの中にも一切なくなってしまい、確実なデータのリストアができなくなってしまいます。 | |||||
オートローダーやライブラリでバックアップ運用をする場合: |
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オートローダーやライブラリの場合はどうでしょうか。まず、メディアローテーションにより例えばSlot1のメディアに、同じ様に15GBデータの書込みを行います。 | |||||
次に15GBのデータを書込むを行う際は、メディアローテーションを行い、 | |||||
Slot2のメディアに書込むことが可能です。もしここで世代管理を1にしていた場合には、2回目のバックアップ終了後最初のSlot1のメディアが再使用可能な状態になります。(フルバックアップの場合) | |||||
上記は、非常に単純化した場合の例ですが、実際には、NetVaultは複数巻のメディアにまたがって書込みを行うことで、メディアスペースの有効活用を可能にします。 | |||||
結論: データ容量が増加すると、オートローダやライブラリの方が最終的にバックアップの安全性、人手を介さない完全自動化という意味から、費用対効果は高くなってくるといえます。お客様のデータ容量とバックアップ・スケジュールを考慮しながら、バックアップ・デバイスの選定を行い、万が一の際にも確実にデータのリストアができるバックアップ運用を考えることが重要です。 |