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ITレジリエンスとは?

ITレジリエンスとは、組織が変化に対応する力です。これには、ユビキタスな接続の提供や急増するデータの管理など望ましい変化への対応と、サイバー攻撃からの保護や脆弱性の削減など望ましくない変化への対応が含まれます。ITレジリエンスはまず内部から始まり、データ、インフラストラクチャ、およびシステムにアクセスする人物のIDやユーザなどのTier 0資産の保護が対象となります。次いで、接続、サイバーセキュリティ、データ管理といったより外的な要素に対象を拡大して構築していきます。ITレジリエンスの構築が進むにつれ、状況の変化への適応力が高まります。
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ITレジリエンスを構成する要素

合理化されたIT

ITオペレーションを拡張可能にして合理化し、管理タスクを自動化してリスクを軽減します。また、脅威検出とディザスタリカバリを強化します。

ユーザへの権限付与とサポート

データパイプラインの管理と開発を改善できるようユーザをサポートすることで、組織をデータ主導型にします。

強化されたサイバーセキュリティ

包括的なアプローチを採用してIDの無秩序な増加をントロールし、サイバーセキュリティが危険にさらされる可能性を低減し、クラウドとオンプレミスのリソースを保護します。

ITエコシステムの変化を促すトレンドは何か?

ITエコシステムは常に変わり続けています。特に次の3つのトレンドは、CTO、CIO、およびCISOが組織のITレジリエンスに取り組むきっかけとなります。

  • ユビキタスな接続 — 従業員、顧客、ユーザ、およびパートナーは、IT資産が常時利用可能な状態であることを期待しています。より多くの人が、より多くのデバイスでネットワークに接続できるようになっており、リモート環境からの接続も増加しています。5Gの採用と衛生通信の急成長により、組織のインフラストラクチャ、システム、およびデータへのアクセスに対する消費者需要および商業需要が増えています。ITレジリエンスとは、このような需要に対応することを意味します。
  • データの爆発的増加 — アクセス、デバイス、およびユーザの増加に加え、クラウドインフラストラクチャの柔軟性を活用できるようにもなったことで、データが爆発的に増えています。データの作成やレプリケーションは、世界で年23パーセントの増加率で雪だるま式に増加しています。ITレジリエンスとは、組織におけるそのような爆発的増加を管理する方法を知ることです。
  • 複雑なセキュリティとアクセス — 接続性が高まり、データが増加すると、IT管理者への要求とネットワークセキュリティへのリスクが増大します。ユーザ、ID、アカウント、およびエンドポイントの増加に伴ってランサムウェア攻撃の頻度も増え、数年以内には2秒ごとに発生するようになります。ITレジリエンスとは、誰がネットワークにアクセスし、何をしているかを常に把握することを意味します。
ITエコシステムの変化を促すトレンドは何か?

なぜITレジリエンスが重要か?

ITレジリエンスの構築が重要なのは、脅威を取り巻く環境が激しく変化しているためです。

従来、ハッカーの狙いはクレジットカード番号、個人情報、銀行口座情報など、ハッカー自身にほぼ即座に価値をもたらすものでした。しかし、ランサムウェアの時代には、組織にとって価値のあるデータを狙うようになりました。つまり、Tier 0資産、契約書、SharePoint、OneDrive、Eメール、コーポレートシステムなどです。データは、組織外ではほとんど価値がなくても、組織内で突然利用できなくなると価値が高騰します。

ほぼすべての組織が、脅威を取り巻く環境のそのような変化による影響を受けています。それほどリスクが高いため、74パーセントの企業がサイバー攻撃への対策が十分でないと報告しているのもうなずけます。

Active Directory(業務に不可欠なインフラストラクチャの中枢)に依存している企業では、サイバー攻撃を受けた後、素早く安全にリカバリできることがITレジリエンスの要となります。10社のうち7社以上が、重要なアプリケーションについてはわずか2時間のダウンタイムも許容できないとしており、ADのスピーディなリカバリは極めて重要です。ITレジリエンスには、保護とリカバリの自動化により、人的エラーが発生して最初からやり直す必要が生じるリスクを減らすことや、ADのバックアップを攻撃者の手が届かず、マルウェアに感染しないところに保管することが含まれます。

ITレジリエンスは、Eメールの添付ファイルやフィッシングサイトなどに対する最初の防衛線から、アプリケーションやデータの全社的なバックアップという最後の防衛線にまで及びます。それは、バックアップ/リカバリのために堅牢なソフトウェアと手順を用意するだけでなく、攻撃者がバックアップデータを変更および使用できないようにすることを意味します。

ITレジリエンスの利点は、脅威を取り巻く環境の変化に遅れを取らずに対応できるだけではなく、その一歩先を行くことができる点です。さらに、レジリエンスに関する作業を自動化することで、可用性の向上、安全なインフラストラクチャ、IT資産のパフォーマンス改善などの恩恵をすぐに享受できます。

なぜITレジリエンスが重要か?

ITレジリエンス戦略とは何か?

ITレジリエンス戦略を取ることにより、ITエコシステム全体のあらゆる面でサイバーセキュリティを強化し、徹底したセキュリティを構築できます。

ITレジリエンス計画を作成する最初のステップの1つが、Zero Trust戦略を策定することです。Zero Trustでは、クラウド優先でIDを中心とするアプローチを取って、企業にとって重要な人、アプリケーション、およびデータを保護します。このアプローチでは、要求されたすべてのリソース(オンプレミス、クラウド、およびハイブリッド)へのアクセス権(人とマシン)を継続的に検証し、ユーザのアクションをベースラインの行動分析と比較することで、脅威から保護します。

Zero Trustでは、組織は不要になった脆弱な権限とアクセス権を取り除き、明確な委任と細部にわたる適切なプロビジョニングに基づいてアクセスに関する決定を下します。管理パスワードを共有する代わりに、すべての管理アクションを個別かつ動的に認証します。最小特権の原則に従って、作業を行うために必要な権限のみを管理者に付与します。

Zero Trustは、ネットワーク中心のアプローチでは対応しきれなかった領域に対応しています。ネットワーク中心のアプローチでは、ログイン時に一度、「あなたはこのネットワークに入る権限を持っていますか?」と尋ねるのみです。新しい環境ではリスクが格段に増えているため、Zero Trustでは、「あなたはそのファイル/アプリケーション/デバイス/リソースにアクセスする権限を持っていますか?」と絶えず質問します。これにより、セキュリティ体制が大幅に強化されます。

ITレジリエンス計画によってITオペレーションが合理化されて拡張可能になり、目まぐるしく変化し続ける顧客やユーザの使用パターンに適応できるようになります。ユーザとグループの管理、グループポリシー管理Active Directory正常性モニタリングディザスタリカバリ計画、およびOffice 365バックアップなどの管理タスクを自動化することによって、時間を節約し、セキュリティリスクを最小化しましょう

ITレジリエンス計画を堅牢なものにするには、サイバーセキュリティの強化と共に、データ保護とディザスタリカバリについても考慮する必要があります。通常、このステップは少なくとも3つの要素、つまりスコープの決定、ビジネス影響分析による要件の確立、および詳細なリカバリ手順の作成で構成されます。ただし、このステップは見過ごされがちです。自社のリカバリ能力はCIOの期待を満たしている、または期待を上回っていると自己評価している企業でさえ、これら3つの要素すべてを実施しているのは、そのうちのわずか27パーセントに過ぎません。

ITレジリエンス戦略とは何か?

ITレジリエンスを強化するためには、どこに支援を求めればよいですか?

ITレジリエンスを強化するためには、どこに支援を求めればよいですか?
エンタープライズITでの未来は「今」です。技術は進化を続け、データやデバイスは増加し、接続性能も向上を続けています。デバイスが増え、接続性能が向上すると、サイバーセキュリティに対する脅威も増加します。組織のITレジリエンスの強化について詳細をご覧ください。

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