| >> はじめに |
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Windows PEベースのVaultOSは、BMR Offline for NVBU Clientのリモートバックアップ,リストアを行う場合のクライアントとして、
またBMR live(Online) Windowsで取得したバックアップをリストアする場合のクライアントとして使用します。
Windows PEベースのVaultOSは、LinuxベースのVaultOSを使用した時と比べて以下のメリットがあります。
- Windowsシステムを異なるハードウェアへリストアする機能
- ドライブ文字を使用しないパーティションのサポート
- VMDKイメージとしてリストア
| >> Windows PEベースのVaultOSを使用する際の注意点 |
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- Windows PEベースのVaultOSは、マイクロソフト社からWindows ADK for Windows 8をダウンロードして、ユーザー様ご自身でISOイメージを作成していただく必要があります。

- いざというときスムーズなリカバリを行っていただくため、その手順の確認の意味を込めて、事前検証を行っておくことをお勧めしています。

- Windows PEベースのVaultOSは基本的にWindowsシステムのバックアップ/リストアにご使用ください。Windows以外のシステムのバックアップ/・リストアにはLinuxベースのVaultOSをご利用ください。
| >> 作成の準備 |
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Windows PEベースのVaultOSを作成する際には、以下のものが必要です。
- Windows ADK for Windows 8 - マイクロソフト社からダウンロードで取得可能です
- Windows Server® 2008 R2、Windows Server 2012、Windows 7、またはWindows 8システム
- NetVault Bare Metal Recovery ISO Builder for Plug-in Offline Client for Windows - 弊社ダウンロードサイトから取得可能です
- 書き込み可能なDVD/CD-ROMドライブ
- 空のDVD/CDメディア
- DVD/CD作成ソフトウェア
| >> Windows PEベースのVaultOSの作成 |
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- Windows ADK for Windows 8をインストールするWindowsシステムを用意します。

- 以下のリンクからWindows ADK for Windows 8をダウンロードします。adksetup.exeが保存されます。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30652
adksetup.exeを実行してWindowsシステムにWindows ADK をインストールします。 

- NetVault Bare Metal Recovery ISO Builder for Plug-in Offline Client for Windows をダウンロードします。nvbmrisocreate_11.4.0.3.zipが保存されます。これを任意のフォルダに解凍すると「nvbmrisocreate.exe」と「nvbmriso.pkg.」の2ファイルが作成されます。

- WinPE ISOイメージを作成するために、以下のコマンドを実行します。/OUTで指定したパスに"bmr.iso"というファイルが作成されます。
nvbmrisocreate /TYPE:ADK
/PKG:"<pathToFile>\nvbmriso.pkg"
/DIR:"C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.0"
/OUT:"C:\temp\bmr.iso"
ここでは以下のようになります。"Done"と表示され、プロンプトが戻ってくれば完了です。

- "bmr.iso"ファイルを新しいCDに焼きます。これが、VaultOSになります。
| >> nvbmrisocreateのオプションについて |
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nvbmrisocreateの指定可能なオプションは以下の通りです。
| オプション | 内容 |
| /TYPE | ADK AIKを使用する場合はWAIK |
| /PKG | nvbmriso.pkgファイルのフルパス |
| /DIR | Windows ADK またはAIKのフルパス |
| /OUT | ISOイメージ出力先パス |
| /ADDDRV | デバイスドライバを組み込むことができ、デバイスドライバの保存先パス |
| /BIT:32 | 32ビット版WindowsPEを作成する場合 |