NetVault Tips #079

これまでのNetVault Backup (NVBU) は、File System Pluginでファイルをバックアップすると、バックアップしたファイルのAccess Timeを更新してしまいました。NVBU 8.5から含まれているFile System Plugin v7.5の新機能として、Access Timeをリセットする機能が追加されました。これにより、バックアップした後でも個々のファイルのAccess Timeは変わらない運用が可能となります。

1. ファイルのAccess Timeを確認します。statコマンドを使用して確認を行います。
   
   
2. nvconfiguratorを起動し、プラグイン・オプション・タブの"File System Plugin"のタブの設定項目の"アクセス時間のリセット"がチェックされていないことを確認します。この設定がデフォルトで、従来のNVBUと同じ動きとなります。
   
   
3. NVBU 8.5のFile System Pluginでそのファイルのバックアップを行います。
   
   
4. 改めて、statコマンドで確認をすると、ファイルのAccess Timeが更新されていることが分かります。
   
   
5. nvconfiguratorを起動し、今度は、プラグイン・オプション・タブの"File System Plugin"のタブの設定項目の"アクセス時間のリセット"をチェックします。
   
   
6. 分かりやすくするために、一度ファイルの時間情報をtouchコマンドで更新しておきます。その後、ファイルのAccess Timeをstatコマンドで確認します。
   
   
7. File System Pluginでバックアップを行います。
   
   
8. 改めて、statコマンドで確認をすると、ファイルのAccess Timeがバックアップ前と同じことが分かります。
   
   
9. 本設定を行った場合、Access Timeはリセットされ元に戻りますが、この操作によってChange Timeが更新されます。これに対応するため、差分バックアップ時の検出の基準が従来とは変更されます。ご注意ください。詳しくは、NVBU 8.5リリースノートの6ページをご覧ください。