NetVault Tips #115

 ジョブの実行結果を基に、次に実行するジョブを決定したい

 

NetVault Backupのポスト・スクリプト機能で使用するスクリプト内では、NV_STATUSとNV_JOB_WARNINGSという当該ジョブの実行結果を知ることのできる環境変数が使用できます。本Tips!では、これらのNetVault Backupスクリプト環境変数を利用し、ジョブ失敗または警告有りの場合、1時間後にジョブを再実行、ジョブ成功の場合は次のジョブの実行をする方法をご紹介します。

  1. NV_STATUSとNV_JOB_WARNINGS環境変数 
    NetVault Backupのプレ/ポスト・スクリプト機能では、幾つかの環境変数が使用できますが、ジョブの実行結果を判定するには、NV_STATUSとNV_JOB_WARNINGSの環境変数を使用します。環境変数の値とジョブの実行結果の関係は以下の通りです。

    ジョブ結果 NV_STATUS NV_JOB_WARNINGS
    正常終了 SUCCEEDED FALSE
    警告有り終了 SUCCEEDED TRUE
    失敗 FAILED N/A
  2. ポスト・スクリプトで使用するスクリプト
    NetVault Backupは、同じIDを持つバックアップ・ジョブを同時に複数起動することは禁止しています。ポスト・スクリプトから直接同じIDのジョブを実行しようとすると、ジョブは起動しません。このため、ジョブ失敗時や警告有りの場合、1時間後にジョブを再実行させるスクリプトとポスト・スクリプトのスクリプトは別にし、後者から前者を別プロセスとして実行する必要があります。

    以下にサンプルを記載します。 NetVaultのインストール場所やジョブIDを適切な値に変更し、使用してください。また、Windowsではping、Linuxではsleepコマンドを使用して、1時間 (3600秒) 待機しています。

    尚、本記事のサンプル・スクリプトは、あくまで使用者の責任においてご利用ください。弊社のサポートはありません。

    【Windows用スクリプト - Download 1kb】
    以下のWindows用スクリプトの場合、nv_status.batをポスト・スクリプト用、jobretry.batを別プロセス用として使用します。

    nv_status.bat


    @echo off

IF "%NV_STATUS%"=="FAILED" (
	start /B cmd.exe /C "C:\Program Files\Quest Software\NetVault Backup\scripts\
       jobretry.bat"
) ELSE (
	IF "%NV_JOB_WARNINGS%"=="TRUE" (
		start /B cmd.exe /C "C:\Program Files\Quest Software\NetVault Backup\
           scripts\jobretry.bat"
	) ELSE (
		"C:\Program Files\Quest Software\NetVault Backup\util\nvjobstart" 
           -jobid 57
	)
)

    jobretry.bat


    @echo off

ping -n 3600 localhost > %TMP%\pinglog.txt
"C:\Program Files\Quest Software\NetVault Backup\util\nvjobstart" -jobid 56
del %TMP%\pinglog.txt

    【Linux用スクリプト - Download 10kb】
    以下のLinux用スクリプトは、nv_status.shをポスト・スクリプト用、jobretry.shを別プロセス用として使用します。

    nv_status.sh


    #!/bin/sh

echo $NV_STATUS
echo $NV_JOB_WARNINGS

if test $NV_STATUS = "SUCCEEDED"; then
	if test $NV_JOB_WARNINGS = "TRUE"; then
		/usr/netvault/scripts/jobretry.sh &
		exit 0
	fi
	/usr/netvault/util/nvjobstart -jobid 40
else
	/usr/netvault/scripts/jobretry.sh &
fi

exit 0

    jobretry.sh 
     

    #!/bin/sh

sleep 3600
/usr/netvault/util/nvjobstart -jobid 39
 

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