Windowsのバックアップ・サーバで、Linuxクラスタを仮想クライアントとして追加する |
NetVault Backup では、クラスタ・ノードを仮想クライアントとして登録するとフェイルオーバーに対応したバックアップ/リカバリが行えます。NetVaultコンソールのクライアント・ウインドウから設定できますが、異なるOSのクライアントを追加する場合は注意が必要です。今回のTips!では、バックアップ・サーバがWindowsで、Linuxクラスタを仮想クライアントとして追加する方法を紹介します。
本例では、クラスタの各ノードyamlk1、yamlk2にNetVaultクライアントをインストールし、Windowsバックアップ・サーバPE1420R2のクライアント・ウインドウで、Linuxクラスタの各ノードを追加します。
Linux側のクラスタ・ソフトウェアで確認すると、アクティブ・ノードはyamlk1です。クラスタの仮想IPが10.31.18.236であることも分かります。 クライアントウインドウのメニューからCluster>Create Virtual Clientを選択します。 Windowsバックアップ・サーバの場合、Virtual Client InstallationウインドウのPackageリストには、Windows用のFile System Plug-inのwin-7-8-1-17.npkしか表示されません。 Linuxクライアントに対して、Windows用のFile System Plug-inで設定しようとすると仮想クライアント作成に失敗します。 この場合、Linux用のFile System Plug-inをWindowsバックアップ・サーバの所定のフォルダに配置する必要があります。例えば、他のクラスタ用プラグイン (Microsoft SQL Server Plug-inまたはMicrosoft Exchange Plug-in) の場合であれば、ダウンロード・サイトまたはQuest NetVault Backup Plug-in CD (評価版/製品版共通) からバックアップ・サーバの所定のフォルダに配置しますが、File System Plug-inはNetVaultコアに含まれる標準プラグインのため、単独でダウンロード・サイトからは入手できません。 そこで、NetVaultインストールCDのLinux用のフォルダから、下記パスに収録されているLinux用File System Plug-inのファイルをコピーします。
Linux用File System Plug-inのファイル名はnvf-7-8-1-27.npkになります。 このファイルをWindowsバックアップ・サーバの所定のフォルダにコピーします・
再度、NetVaultコンソール > クライアントウインドウ > Cluster > Create Virtual Clientの順に選択し、Virtual Client Installationウインドウを表示させると、Packageリストにnvf-7-8-1-27.npkが表示されるのでこれを選択して仮想クライアントを作成します。 今度は、仮想クライアントの作成に成功します。 バックアップ・ウインドウで仮想クライアントをドリルダウンするとLinuxのファイル・システムがリストされます。 クラスタの仮想クライアントが有効かどうか確認するために、クライアント・ウインドウで仮想クライアントの右クリック・メニューから実クライアントを表示します。 Linuxクラスタ・ソフトウェア側で、待機ノードyamlk2にフェイルオーバーしてみます。 クライアント・ウインドウで、仮想クライアントの右クリック・メニューから実クライアントを表示してみると、yamlk2であることが確認できました。 これで、Windowsバックアップ・サーバで、Linuxクラスタを仮想クライアントとして追加し、ノードのフェイルオーバーにも対応できていることが確認できました。 |