NetVault Tips #053

NetVault Backup 7.4.5までは、バックアップ時にデータをどのデバイスに書き込むかを指定することは可能でしたが、リストア時にデータをどのデバイスから読み込むかを指定することはできませんでした。NetVault Backup 8.0からはこのリストア時の指定が可能になっており、特にDisk to Disk to Tape (D2D2T) での運用で、リストア対象となるデータが複数のデバイスに存在する場合非常に便利で、選択したデバイスからの読み出しを行うことが可能です。例えば、ディスクとテープに同じバックアップ・データがありディスクの方が高速な場合、必ずディスクからのリストアを行うことができます。

1. バックアップ・サーバにバックアップ・デバイスとして、ディスク（VTL）とテープ（TAPE)を構成します。
    
   
2. バックアップ対象データを、まずディスクに書き込み、その後テープに取得済みのデータを複製する、いわゆるD2D2Tでバックアップを実行します。
    
    
   
3. 念のため、リストア画面でリストア対象のバックアップ・データがどのメディアにあるかを"メディア・リスト"機能で確認します。
    
   
4. それぞれ、VTLとTAPEにある2本のメディア("W2K3HS 04 Feb 11:37-1"と"W2K3HS 04 Feb 11:38-1")に存在することが確認できます。
    
   
5. 上記のバックアップ・データをディスクからリストアします。その際に、読み込み元のデバイスとして、"ソース"タブでVTLを指定します。
    
   
6. デバイス管理画面で、VTLから読み出しが行われていることを確認します。
    
   
7. 試しに、読み込み元のデバイスとして、"ソース"タブでTAPEを指定します。
    
   
8. デバイス管理画面で、VTLから読み出しが行われていることを確認します。