NetVault Tips #045

VaultDR Offlineオプションを使ってみよう - VaultOS 4.1U2編

VaultOSの最新バージョン4.1U2がリリースされました。これにより、さらにより多くのデバイスへの対応が可能になりましたが、本バージョンはこれまでのVaultOSとは操作方法が大きく変わっています。本Tipsでは、VaultOS 4.1U2の使用方法について順を追って解説していきたいと思います。

ディザスタ・リカバリ(DR)対象のマシンでVaultOS 4.1U2を起動します (VaultOS 4.1U2では、USBフラッシュ･メモリからの起動には対応してません）。
"Setup Networking"画面が表示されます。"Yes"が選択されていることを確認し[Enter]キーを押します。
"Network Configuration"画面が表示されます。まず、[Space]キーを押し、"Configure Using DHCP"のチェックを外します。次に[Tab]キーを押し、適切なIPアドレスを入力します。さらに[Tab]キーを押し、サブネット・マスクを使用するネットワーク環境に応じて必要であれば変更します。[Tab]キーを押し[OK]ボタンをハイライトさせ[Enter]キーを押します。

DR対象マシンにNICが複数ある場合は、個々のNIC毎にこのステップを繰り返します。VaultDRで使用しないNICに対しては、IPアドレスやサブネット・マスクの設定をスキップすることが可能です。ただし、その場合にも"Configure Using DHCP"のチェックは外して下さい。また、eth0はスキップできません。eth0を使用しない場合は、使用されていない適当な情報 (例: 172.24.24.24 / 255.255.0.0) を入力するようにしてください。
"Miscellaneous Network Settings"画面が表示されます。必要があれば、Gatewayアドレスの設定を行います。DNS関連の設定は行わず[Tab]キーを押し[OK]ボタンをハイライトさせ、[Enter]キーを押します。
Rescue画面が表示されます。ここでは必ず[Skip]をハイライトさせ[Enter]キーを押してください。
コマンド・プロンプトが表示されます。"drdaemon"というコマンドを入力し、[Enter]キーを押します。
DRクライアント側でVaultDRサーバからの操作を待つ画面になります。
これ以降は、これまでのVaultDRの操作と同じです。VaultDRバックアップを行う手順に進み、NetVaultサーバ側から操作を行ってください。

適切なドライバが自動的にロードされない場合は、手動でドライバをロードしてください。

適切なドライバが自動的にロードされない場合の手動でのドライバのロード：
VaultOS 4.1U2でも、ドライバが自動的にロードされない場合、フロッピィ・ディスク(FD)からドライバを手動でロードすることが可能です。

ハードウェア・ベンダーのWebサイトなどからRed Hat Enterprise Linux v.4.0(i686, non-SMP)用のデバイス・ドライバをダウンロードします。それをDOSフォーマットされたFDにコピーしておきます。
VaultOS 4.1U2を起動し、必要な設定を行い、最終的にはRescue画面をスキップすることによりコマンド・プロンプトを表示させます。
FDをマウントするマウント・ポイントとなるディレクトリ(ここでは/mp)を作成します。
# mkdir /mp
FDをドライブに入れマウントします。<device file>はシステムに応じて適切ものを設定して下さい。(USB FDドライブの場合は/dev/sd?、IDE FDドライブは/dev/fd0の場合が多いです。）
# mount <device file> /mp
デバイス・ドライバをロードします。
# insmod /mp/<driver.ko>
ドライバをロードし終えたらFDをアンマウントします。
# umount /mp
不要なデバイス･ファイルを削除します。
# cd /dev
# rm -rf *
VaultOSプロセスを再開させるために以下のコマンドを実行します。
# cd /
# anaconda
手動でロードされたデバイス・ドライバが使用された状態で、通常のVaultOS 4.1U2の設定に戻ります。

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